雛めぐり of NPO法人住民の力/天の川実行委員会

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ss増本家の雛.jpg町家の玄関に飾られた雛人形 その第一弾となるイベントが、平成19年3月に開催した「町家の雛めぐり」です。メイン会場には500体の雛人形を展示し、土佐街道周辺の町家を会場として、その家が所有する雛人形を飾り、観光客に公開します。飾り方はその家のお母さんが工夫され、雛壇の横にはその家の雛に纏わる思い出や願いなどの雛物語を書いた色紙が添えられ、観光客と住民との会話が自然とされるようになっています。観光客は駅前で観光ボランティアガイドさんから配布されたマップを手に家々を訪ね、雛人形を愛でたり、家人と思い出話に花を咲かせたりするという趣向です。
  平成19年3月第1回町家の雛めぐりは、狙い通りシニア女性を中心に8,151人と高取町の人口以上の観光客が集まり、反応は「街なみが美しい事とおひな様がたくさん見せていただいた事、たいへん心が豊かになりました」「町中でご協力に感謝、心のこもったお心づかいありがとうございます。お茶ありがとうございました。おもてなしキュンと来ました」「この町は道路にゴミが一つも落ちていない。また用水路の水もきれいで、住民の皆さんの頑張りが伝わってきます」「家の人との話、楽しかったです。各家々のおひな様へのコメントが良かったです」等々で観光客の心を得たのは住民の何気ないもてなしでした。
  知人の紹介で来訪する観光客(口コミ)も2年目は来訪者の38%が平成24年には43%となり、以前に来たことがある33%と合わせると76%がリピーターとなっています。
  一方住民の方の反応は、「何も無い町だと不満に思っていたが〝美しい町ですね〟〝いい所ですねと〟と言ってもらい、自分でも見直した」「住民の方と直接話をするのが嬉しいと言っておられた、私達も嬉しかった」「家に来られたお客様の中で、昔の事を思い出されて泣かれた方がおられた。これは皆様のおもてなしの集大成だと思う。こちらも感動して、涙した」「店がこんなに賑わったのは初めてだった。頑張ったら結果が出る、商売も中々楽しいものだと思った」「このイベント続けてください」等々で住民の皆さんにも喜んでいただけました。
雛人形を飾る家も当初の36軒から平成25年第7回には100軒となり、またイベントを支える住民ボランティアも当初の延べ420人から第7回の延べ5,673人と年々増加し、町挙げてのイベントになりました。
  満足度の高さがリピーターを呼び2年目の来訪者は25,710人、3年目は38、281人、平成25年の7回目は43,040人と順調に伸びていて、それに比例して飲食や土産物などの消費額も7回目は6,890万円と増大しています。